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シャングリラ (脚本と配役) 星組 東京公演プログラム<中古品>

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商品番号 PRG-42147B
販売価格 ¥ 3,280 税込

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商品説明

種別
公演プログラム
星組
発売日
1964-04-04
出演者
那智わたる・春日野八千代・淀かほる・明左弓・橘香久子・美吉左久子・立花公子・鳴海潮・若桜薫・如月美知子・神代錦・高殿ゆかり・大空美鳥・東雲暁美・紅園ゆりか・天城月江・千波淳・深山しのぶ・高城珠里・水代玉藻・直木玉実・安芸ひろみ・若山かず美
商品内容
ヒマラヤ山脈の、絶壁に包まれた山峡の小径で――遭難した英国の地質学者アルフレッド・ヒギンズは不思議な老人に救われた。

老人はヒギンズがイギリス人だという言葉も聞かず、永年探し求めていた弟だと思い込み、彼の国“シャングリラ”に連れて行こうとする。

老人の言によれば“シャングリラ”とは、ヒマラヤの秘境に存在する理想郷で、彼はその国王であり、その桃源境の入口である凍てついた滝の前で彼は青春の日(それは60年も昔のことだが……)を追想するのだった。


その日は、当時まだうら若き皇太子であった彼ダワルのもとに、フランスから妃が輿入れする日であった。

その妃ジューリアはフランスの貴族ラモール氏の愛娘でダワルがパリへ留学していた時に知り合い、恋に落ちたのだった。

ジューリアの母は当時、シャングリラなどという身も知らぬ国へ娘を嫁がせることに反対したが、ジューリアを真剣に愛するダワルの眼差しに、ついにこの結婚を許した。

輿入れの当日、国王ドオールジュはじめ重臣、廷臣たちが居並ぶ中ジューリアは美しい行列を伴って入城してきた。 ダワルの歓びはもちろんのこと、人々は讃歎の声をあげてこの美しい皇太子妃を迎えた。

ところが、この華やかな行列が、皇太子の隊列より立派であり過ぎたことから伝統を重んじる王宮の高官達から反感をかってしまう。

だが、この花嫁の行列をかくも華麗に装わせたのは実は皇太子の弟である第二皇子のタルチンの仕業であった。

彼はフランスから乳母一人だけを伴って異境の地へやってくるジューリアに同情し、その輿入れを華やかなものにするように踊り子たちを差し向けるように命令をしたのである。

しかし、タルチンがいかに兄夫婦の為に弁明しようと、絶対の神を祀る司祭バサンや、我が娘をあわよくば皇太子妃にと狙っていた総理大臣ゾルボンらはこの国の教えや権威、伝統を盾に、ジューリアの非礼を赦そうとはしなかった。

周囲のこのような状況の中でジューリアはダワルだけを頼りに生きて行かねばならなかった……。

ダワルはもちろんジューリアをこよなく愛していたが、皇太子という自分の地位を省みると時には苦衷を押し殺さねばならないこともあった。

そんなジューリアをタルチンは折にふれては慰めていたが、それがいつしか愛へと変わっていき、ジューリアの方も輿入れの当初から優しい心遣いを示してくれたタルチンに好意を寄せていた。

二人ともそれを自制する理性はあったが、しかし、親密なこの二人の様子は宮廷の奸臣たちの好餌となったのである。

好ましからぬ皇太子妃と見なされていた上に、この事件は決定的にジューリアの立場を悪くし、ついに離婚が神と王室の名によって宣告されたのである。

絶対の権力をもつ神に対して国王と言えども逆らうことは許されず、ダワルの胸の中は悲痛な嵐が吹き荒れたが、皇太子の身であることを思えば耐えねばならぬことだった。

ジューリアは完全に打ちくじかれ、この国を去って行った。 そして、その後をタルチンがこの神の裁きに憤慨して、ジューリアの後を追って失踪してしまった。

タルチンは追った、追った、追った……。
そして、国境近くで、ジューリアに追いついた。
二人は悲しみの底で、炎のごとく燃えて抱き合った。

その時――偶然か、神の怒りか――轟然と雪崩が二人の上に……。
公演日
公演会場
東京宝塚劇場
原作
菊田一夫
監督
菊田一夫・鴨川清作